2016年10月10日月曜日

プロセスワークによる先送り癖へのアプローチ

前回、好評だった先送りセミナーの第二弾となります。1日目は前回とほぼ同内容、二日目は新しい内容となります。 

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余裕をもって仕事や課題を終わらせたいと思っているけれど、いつも締め切りギリギリになってしまう。 

やらなければいけないことを後回しにしているのにリラックスできるわけでもなく、結局課題と疲れの両方が残ってしまう。 

本当にやりたいことがあるのに、日常の忙しさにかまけて後回しにしている。 

上記のようなことに思い当たる人は多いのではないでしょうか?現代はインターネットやスマホを始め先送りの誘惑に満ちていますが、紀元前に書かれた先送りについての文章が残っているそうですから、これは自然で普遍のプロセスと言えます。しかし先送りがひどくなれば、精神状態や関係性、仕事にも影響を与えてきますし、マイルドな先送りでも不安やストレスのもととなりやすいです。先送りしながら「やらなきゃ」と「後でやろう」の内面の綱引き状態にあるからです。 


私たちは先送りを意思の弱さの表れであり、乗り越えるべき問題と考えがちです。しかし全てのことには意味があるというプロセスワークの視点からは、先送りも意味あるプロセスと考えられます。このセミナーでは、プロセスワークの視点から先送りの心理がどう理解できるか、そしてその意味を紐解くツールをご紹介します。そして「今やろう」と「後にしよう」の傾向が綱引きするのではなく、より良いチームとして機能することを目指します。それぞれの方が自分のユニークなプロセスを理解することによって、思いもよらない創造的な解決法が見つかるかもしれません。ここではここで得られる気づきは自分の先送り癖と上手に付き合い、より充実感のある人生を送るヒントとなるでしょう。

ご自身の先送り癖をもっと理解したい方、先送り癖のあるクライエントさんをより効果的にサポートしたいと考えるセラピスト、カウンセラー、コーチなどの方、プロセスワークの学びを深めたい方を対象としています。プロセスワーク初心者の方も経験者の方も歓迎いたします。

日時:11月19日(土) 午前10時〜午後5時
 11月20日(日) 午前10時〜午後5時
会場:東急東横線都立大学駅、目黒線・大井町線大岡山付近(お申込み時に詳しい会場の案内をお知らせ致します)
参加費: 両日:30,000円
1日のみ:16,000円。
ただし前回参加して今回日曜日のみ参加の場合は15,000円となります。
お申し込み:http://kokucheese.com/event/index/424657/
お問い合わせ先:ayakofujisaki@gmail.com
定員:24名 (最小催行人数:5名)
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プロセスワーク 1970年代、ユング派の分析家であったアーノルド・ミンデルは、クライエントの身体症状の体験の中に、夢に見出されるのと同じメッセージがあることを発見し、そこからプロセスワークを発展させました。プロセス指向心理学としても知られているプロセスワークは、ユング心理学、現代物理学、シャーマニズム、道教などの影響を受け、起こっていることには意味と知恵があると考えます。ですから身体症状やうつ、人間関係の葛藤、組織内での対立といった一見「問題」に見える体験の中にも、深く探っていくと、個人や人間関係、またグループにとって貴重なメッセージがあると考えます。個人やカップル、家族などに加え、大小のグループ、昏睡状態、精神病状態、依存症など幅広い分野を対象としています。 

講師:藤崎亜矢子 心理学博士、認定プロセスワーカー。アメリカオレゴン州のプロセスワークインスティチュート及びメリルハースト大学、教員。上智大学大学院(修士課程),セイブルック大学院(博士課程)卒業。某大学病院で臨床心理士として働いていたが、あるときアメリカで行われたワールドワーク(100人単位のグループで世界の問題に取り組むプロセスワークのアプローチの一つ)に参加し衝撃を受ける。個人の幸せは世界の問題と密接に結びついており、個人のワークだけでは限界があると実感し、1998年に渡米。以来、プロセスワークを学び実践し続けている 。アメリカを中心に、ロシアやドイツなど国際的にプロセスワークのセミナーやトレーニングを提供している。葛藤解決、多文化主義(multiculturarism)、人間関係、夢、ファシリテーターやセラピストの成長などに関心がある(www.ayakofujisaki.com) 

* 日本滞在中は都内でアメリカにいるときはスカイプでカウンセリング、コーチングセッションをお引き受けしています。興味のある方は ayakofujisaki@gmail.com までお気軽にお問い合わせください。

2016年5月17日火曜日

セミナーのお知らせ

日本で久しぶりにセミナーを行います。興味のある方は是非、ご参加ください。

また日本滞在中は都内でのカウンセリング、コーチング、スーパービジョンも行っています。興味のある方はayakofujisaki@gmail.comまでお気軽にご連絡ください。



綱引きからチームワークへ
プロセスワークによる「先送り癖」へのアプローチ

余裕をもって仕事や課題を終わらせたいと思っているけれど、いつも締め切りギリギリになってしまう。

やらなければいけないことを後回しにしているのにリラックスできるわけでもなく、結局課題と疲れの両方が残ってしまう。

本当にやりたいことがあるのに、日常の忙しさにかまけて後回しにしている。

現代はインターネットを始め先送りの誘惑に満ちていますが、紀元前に書かれた先送りについての文章が残っているそうですから、これは自然で普遍のプロセスと言えます。しかし先送りがひどくなれば、精神状態や関係性、仕事にも影響を与えてきますし、マイルドな先送りでも不安やストレスのもととなりやすいです。先送りしながら「やらなきゃ」と「後でやろう」の内面の綱引き状態にあるからです。

私たちは先送りを意思の弱さの表れであり、乗り越えるべき問題と考えがちです。しかし全てのことには意味があるというプロセスワークの視点からは、先送りも意味あるプロセスと考えられます。このセミナーでは、プロセスワークの視点から先送りの心理がどう理解できるか、そしてその意味を紐解くツールをご紹介します。そして「今やろう」と「後にしよう」の傾向が綱引きするのではなく、より良いチームとして機能することを目指します。それぞれの方が自分のユニークなプロセスを理解することによって、思いもよらない創造的な解決法が見つかるかもしれません。ここではここで得られる気づきは自分の先送り癖と上手に付き合い、より充実感のある人生を送るヒントとなるでしょう。

ご自身の先送り癖をもっと理解したい方、先送り癖のあるクライエントさんをより効果的にサポートしたいと考えるセラピスト、カウンセラー、コーチなどの 方、プロセスワークの学びを深めたい方を対象としています。プロセスワーク初心者の方も経験者の方も歓迎いたします。



日時612日(日) 午前10時〜午後5時
   会場の関係で1日のみの開催となりました。ご注意ください。      
場所:都内 (お申込み時に詳しい会場の案内をお知らせ致します)
参加費15,000 (学生割引10%)
お申込み、お問い合わせ先ayakofujisaki@gmail.com
最小催行人数:5名

プロセスワーク 1970年代、ユング派の分析家であったアーノルド・ミンデルは、クライエントの身体症状の体験の中に、夢に見出されるのと同じメッセージがあることを発見し、そこからプロセスワークを発展させました。プロセス指向心理学としても知られているプロセスワークは、ユング心理学、現代物理学、シャーマニズム、道教などの影響を受け、起こっていることには意味と知恵があると考えます。ですから身体症状やうつ、人間関係の葛藤、組織内での対立といった一見「問題」に見える体験の中にも、深く探っていくと、個人や人間関係、またグループにとって貴重なメッセージがあると考えます。個人やカップル、家族などに加え、大小のグループ、昏睡状態、精神病状態、依存症など幅広い分野を対象としています。

ファシリテーター:藤崎亜矢子 心理学博士、認定プロセスワーカー。アメリカオレゴン州のプロセスワークインスティチュート及びメリルハースト大学、教員。上智大学大学院(修士課程),セイブルック大学院(博士課程)卒業。某大学病院で臨床心理士として働いていたが、あるときアメリカで行われたワールドワーク(100人単位のグループで世界の問題に取り組むプロセスワークのアプローチの一つ)に参加し衝撃を受ける。個人の幸せは世界の問題と密接に結びついており、個人のワークだけでは限界があると実感し、1998年に渡米。以来、プロセスワークを学び実践し続けている 。アメリカを中心に、ロシアやドイツなど国際的にプロセスワークのセミナーやトレーニングを提供している。葛藤解決、多文化主義(multiculturarism)、人間関係、夢、ファシリテーターやセラピストの成長などに関心がある(www.ayakofujisaki.com


2015年8月17日月曜日

Group Facilitation Seminar in Hamburg, Germany

この12月にドイツ、ハンブルグでセミナーを行うことになりました。お近くにいて興味のある方は是非、ご参加ください。

Deep Democracy in Action
Awareness Based Group Facilitation and Conflict Resolution
Dec. 5th and 6th


Have you ever gotten tired of dealing with divisions in a group?
Have you ever felt that conflict in a group inhibited collaboration efforts?
Have you ever felt hopeless about getting a group to work together on its goals?

Group facilitators and change agents tend to feel that it’s their responsibility to create change in a group setting and to find a solution for whatever problem is at hand. This feeling of responsibility can create a tremendous pressure and in some cases can even lead to burnout in the facilitator. Process Work, a cutting-edge approach to group facilitation, offers an alternative by suggesting that change and solutions are inherent within the group itself, and that the facilitator’s job is not making change occur but noticing and forwarding the change that is already emerging. This awareness-based approach ultimately doesn’t require power or struggle from the facilitator.

At the foundation of Process Work group facilitation is a concept and a feeling attitude called deep democracy, which is the perspective that all aspects of ourselves and all perspectives in a group are equally important and they are all needed in order to co-create sustainable solutions. A Process Work facilitator therefore values facts and conscious goals, but also brings attention to background dreams and feelings, because these subtler aspects often hold a important key to the solution. Yet raising such awareness is not always easy, because we are all trained to notice particular phenomena and ignore others. We literally need to retrain our awareness to develop the ability to “sniff out” changes and solutions as they emerge organically from the group.

This seminar offers participants an opportunity to learn about the philosophy of deep democracy and to learn highly practical and applicable skills based on deep democracy theories. In a community atmosphere, participants will practice this new awareness and skill set.

Expected Outcomes:
Participants can expect to:

· Learn the philosophy of Deep Democracy and cultivate its attitude.
· Develop a new type of awareness that views changes and solutions as inherent within a given group. · Learn some of the basic skills of Process Work group facilitation.
· Learn how to apply these new attitudes and skills to their work and everyday situations.

Learning Activities:
The seminar includes both intellectual and experiential learning. So in addition to presentations and discussion, there will be experiential exercises designed for individuals, small groups, and the whole group. There will be an opportunity for participants to present case studies and discuss how deep democracy attitudes and skills can be applied.

Who Should Come:
This seminar is suitable for anyone who wishes to improve their facilitation skills in their personal and professional lives. Prior knowledge of Process Work or group facilitation is a plus, however it is not required to attend this workshop.

Venue: Rutschbahn11A, in the backyard building, 20146 Hamburg, Germany.

Price: 250 / 300 / 350 € (depending on personal possibilities)

Registration and more information: http://deepdemocracy.weebly.com/#register or contact us via email: deepdemocracyinaction@gmail.com

http://deepdemocracy.weebly.com/

2014年12月3日水曜日

ドリーム・ラボ:プロセスワークによる夢へのアプローチ


ユング心理学から発展したプロセスワークは夢との取り組みを大事にします。というのも夢はその人の心理的、霊的な成長の地図のようなものであり、潜在的な可能性を教えてくれるからです。ただ夢の言語は日常のそれとは違うために、普段の意識には荒唐無稽であったり、無意味であったり、恐ろしいものとして体験されるかもしれません。プロセスワークは夢の言葉を日常の言葉に翻訳し、そのメッセージを日常に生かしていく方法論を提供します。

このセミナーではプロセスワークの夢へのアプローチの基本を簡単に紹介したあと、たくさんのオープンシート(講師が参加者の夢のワークをする)を行います。ちょうどラボラトリー(実験室)のように、実際のワークを見、また振り返ることで経験的、実践的に夢とのワークを学んできます。また自分の夢を理解するだけでなく、カウンセリングやコーチングなどに夢のワークをどう取り入れていくかについても学んでいきます。

ご自身の夢をもっと理解したい方、セラピスト、カウンセラー、コーチなどの の仕事に夢のワークをもっと有効に取り入れたい方、プロセスワークの学びを深めたい方を対象としています。プロセスワーク初心者の方も経験者の方も歓迎いたします。

日時:12月20日(土) 午後1時〜午後5時
  12月21日(日) 午前10時〜午後5時
場所:都内JR荻窪駅近辺(お申込み時に詳しい会場の案内をお知らせ致します)
参加費:20,000円 (土曜日のみ9,000円、日曜日のみ13,000円)
いつもより参加しやすい値段に設定してありますので、どうぞこの機会にぜひご参加ください。
お申込み、お問い合わせ先:ayakofujisaki@gmail.com
最小催行人数:5名

プロセスワーク 1970年代、ユング派の分析家であったアーノルド・ミンデルは、クライエントの身体症状の体験の中に、夢に見出されるのと同じメッセージがあることを発見し、そこからプロセスワークを発展させました。プロセス指向心理学としても知られているプロセスワークは、ユング心理学、現代物理学、シャーマニズム、道教などの影響を受け、起こっていることには意味と知恵があると考えます。ですから身体症状やうつ、人間関係の葛藤、組織内での対立といった一見「問題」に見える体験の中にも、深く探っていくと、個人や人間関係、またグループにとって貴重なメッセージがあると考えます。個人やカップル、家族などに加え、大小のグループ、昏睡状態、精神病状態、依存症など幅広い分野を対象としています。

ファシリテーター:藤崎亜矢子 臨床心理士、認定プロセスワーカー。アメリカオレゴン州のプロセスワークインスティチュート及びメリルハースト大学、教員。上智大学大学院(心理学専攻)修了。某大学病院で臨床心理士として働いていたが、あるときアメリカで行われたワールドワーク(100人単位のグループで世界の問題に取り組むプロセスワークのアプローチの一つ)に参加し衝撃を受ける。個人の幸せは世界の問題と密接に結びついており、個人のワークだけでは限界があると実感し、1998年に渡米。以来、プロセスワークを学び実践し続けている 。アメリカを中心に、国際的にプロセスワークのセミナーやトレーニングを提供している。葛藤解決、多文化主義(multiculturarism)、人間関係、夢、ファシリテーターやセラピストの成長などに関心がある(www.ayakofujisaki.com)

2013年5月27日月曜日

関係性のセミナーのご案内(2013年7月13日、14日)


7月に日本に帰国して久々にセミナーを行います。興味のある方はどうぞご参加ください。

言葉、言葉にならないもの
***プロセスワークによる人間関係へのアプローチ***


日本的な人間関係では言葉にならないやりとり、プロセスワークでいうセンティエントなレベルでのコミュニケーションが大きな役割を担っています。相手が欲しているものを相手が言葉にする前に察っしたり、雰囲気(空気)を読んで自分の行動や発言を調整したりと、人間関係において大変高度なことをしていると言えます。一方関係がうまくいかなくなると細やかさが反転してかたくなになり修復が難しくなったり、「場の空気を読む」あまりにリーダーシップや個人のユニークさが発揮されにくいという面もあります。

心理学の多くは西洋で発達したものですが、それが日本に入ってきたとき、実践家が日本の土壌に合うように工夫してきた歴史があります。プロセスワークは他の学派に比べるとかなりユニバーサルな心理学と言えますが、人間関係へのアプローチはそうした工夫が必要な分野だと考えます。というのも、西洋的に話し合いを通じて問題を解決することは日本の人間関係に異質なものなので、そのまま取り入れると関係を壊してしまうことがあるからです。実はアメリカでも冷静に話し合うことが必ずしもよい関係を作るわけではないという研究結果もあるくらいです。

このワークショップではプロセスワークの関係性へのアプローチを学びながら、実践の場、特に日本の人間関係のあり方に合うようにどのような工夫ができるかを、(空)気、しがらみ、甘え、意地などをキーワードにしながら学んでいきたいと思います。また日本的な人間関係の良さを大事にしながら、新しいあり方も探っていきたいと思います。

カップルや家族とのカウンセリングやコーチングをされている方、個人のカウンセリングやコーチングの中で現れる人間関係の問題に効果的に対応したいと希望される方、プロセスワークに興味がある方や学びを深めたい方、またより良い人間関係を築くことに興味のある方を対象としています。またプロセスワーク初心者の方も経験者の方も歓迎いたします。

日時:7月13日(土)、14日(日) 午前10時〜午後5時
場所:都内(申し込み時にお知らせ致します)
参加費:30,000円(一日、16,000円、 JPWC及びPWIの学生、またフルタイムの学生は10%割引)
お申込み、お問い合わせ先:ayakofujisaki@gmail.com
最小催行人数:6名

プロセスワーク: 1970年代、ユング派の分析家であったアーノルド・ミンデルは、クライエントの身体症状の体験の中に、夢に見出されるのと同じメッセージがあることを発見し、そこからプロセスワークを発展させました。プロセス指向心理学としても知られているプロセスワークは、ユング心理学、現代物理学、シャーマニズム、道教などの影響を受け、起こっていることには意味と知恵があると考えます。ですから身体症状やうつ、人間関係の葛藤、組織内での対立といった一見「問題」に見える体験の中にも、深く探っていくと、個人や人間関係、またグループにとって貴重なメッセージがあると考えます。個人やカップル、家族などに加え、大小のグループ、昏睡状態、精神病状態、依存症など幅広い分野を対象としています。

藤崎亜矢子: 認定プロセスワーカー、プロセスワークインスティチュート及びメリルハースト大学教員。上智大学大学院(心理学専攻)前期課程修了。某大学病院で臨床心理士として働いていたが、あるときアメリカで行われたワールドワーク(100人単位のグループで世界の問題に取り組むプロセスワークのアプローチの一つ)に参加し衝撃を受ける。個人の幸せは世界の問題と密接に結びついており、個人のワークだけでは限界があると実感し、1998年より米国オレゴン州ポートランドにあるプロセスワーク・センター・オブ・ポートランドにてプロセス指向心理学を学ぶ。 アメリカを中心に、国際的にプロセスワークのワークショップやトレーニングを提供している。葛藤解決、多文化主義(multiculturarism)、コミュニケーション、ファシリテーターやセラピストの成長などに関心がある(www.ayakofujisaki.com

ライブスーパービジョン・セミナー (2013年7月5日、12日)

7月に日本に帰国して久々のセミナーを行います。興味のある方はどうぞご参加ください。

***混乱を変容のチャンスに活かす***

プロセスワークの学びにおいて、ライブスーパービジョンはスキルを身に付けるだけでなく、セラピストやファシリテーターとしての自分のスタイルを発見していく貴重な機会でもあります。このセミナーではファシリテーターが混乱したり、「どうしたらいいのか」と迷ったりする瞬間に焦点をあてていきます。混乱を問題ではなく、プロセスから学んでいくチャンスととらえ、それをクライエントの成長や変容に活かしていくことを探っていきます。またどうしていいか分からなくなるのは、セラピストのいつものアプローチ(一次プロセス)が限界に来たときでもあるので、この機会を活かすことはセラピストの成長にもつながります。スーパービジョンやエクササイズを通じて混乱や迷いをクライエントとセラピストの変容に活かすことを体験的に学んでいきます。

なおライブスーパービジョンとは、スーパーバイザーの前で参加者の一人がセラピスト役を取り、指導を受けることを言います。自分がセラピストの役を取るのはまだ早いと感じる方は、見ているだけでも学ぶことが多いでしょう。

セラピスト、カウンセラー、コーチなどとして対人援助をされている方、プロセスワークに興味がある方や学びを深めたい方を対象としています。プロセスワーク初心者の方も経験者の方も歓迎いたします。

日時:7月5日(金)12日(金)午後7時〜午後9時30分
場所:都内(申し込み時にお知らせ致します)
参加費:12,000円(一日、6,500円、JPWC及びPWIの学生、またフルタイムの学生は10%割引)
お問合せ、お申し込み:ayakofujisaki@gmail.com
最小催行人数:6名

プロセスワーク: 1970年代、ユング派の分析家であったアーノルド・ミンデルは、クライエントの身体症状の体験の中に、夢に見出されるのと同じメッセージがあることを発見し、そこからプロセスワークを発展させました。プロセス指向心理学としても知られているプロセスワークは、ユング心理学、現代物理学、シャーマニズム、道教などの影響を受け、起こっていることには意味と知恵があると考えます。ですから身体症状やうつ、人間関係の葛藤、組織内での対立といった一見「問題」に見える体験の中にも、深く探っていくと、個人や人間関係、またグループにとって貴重なメッセージがあると考えます。個人やカップル、家族などに加え、大小のグループ、昏睡状態、精神病状態、依存症など幅広い分野を対象としています。

藤崎亜矢子: 認定プロセスワーカー、プロセスワークインスティチュート及びメリルハースト大学教員。上智大学大学院(心理学専攻)前期課程修了。某大学病院で臨床心理士として働いていたが、あるときアメリカで行われたワールドワーク(100人単位のグループで世界の問題に取り組むプロセスワークのアプローチの一つ)に参加し衝撃を受ける。個人の幸せは世界の問題と密接に結びついており、個人のワークだけでは限界があると実感し、1998年より米国オレゴン州ポートランドにあるプロセスワーク・センター・オブ・ポートランドにてプロセス指向心理学を学ぶ。 アメリカを中心に、国際的にプロセスワークのワークショップやトレーニングを提供している。葛藤解決、多文化主義(multiculturarism)、コミュニケーション、ファシリテーターやセラピストの成長などに関心がある(www.ayakofujisaki.com

2011年11月23日水曜日

コミュニケーションはなぜ混乱する?

カウンセリングで取りあげられる悩みで、もっとも多いのは人間関係に関するものです。またビジネス上の問題も、取引先やクライエントとの関係、上司や部下、同僚との関係、チームワークなど結局は、どう相手とコミュニケートしていくかがポイントになることがとても多いです。でも人間関係がこれほど大事なものにもかかわらず、「言いにくいことをどう伝えるか」、「もめ事が起こったらどう対応するか」、「気の合わない上司や同僚とどうチームワークを築くか」など、コミュニケーションのイロハについて学校で教えてくれることはまずありません。音楽の才能があって独学で歌が歌えたりピアノが弾けるようになる人もいますが、たいていの人はレッスンを受けることで上達していきます。人間関係も同じで、才能のある人やいいロールモデルに恵まれた人は自然に他者とうまくやっていくすべを身につけますが、私を含め普通の人はこつを学ぶことでコミュニケーション能力を伸ばすことができるのです。

もしあなたが人間関係で傷つくことが多い、誤解されやすい、利用されやすい、上司や同僚とうまくいかないことが多い、親密な関係でけんかが絶えない、友達が欲しいのにできないなどに思い当たるようでしたら、コミュニケーションを少し見直すだけで改善される可能性があります。またすでにうまくいっている関係でも、もう一歩先に進めることでもっと親しくなれたり、より創造的なチームワークが発揮できるかもしれません。ここではそのためのヒントをご紹介できればと思います。

さて「コミュニケーション」とはなんでしょうか?簡単に言うと誰かがあるメッセージを送り、それが相手に受け取られる過程のことです。その中にはみなさんもご存知のように、話される言葉やメールの文章のように言語的なものもありますし、声のトーンや姿勢、身振り、表情のような非言語的なものもあります。「ばかだなあ」という同じ言葉でも、声のトーンや表情によって、軽蔑の気持ちがメッセージとして送られる場合も、親愛の情が送られる場合もあります。上司が部下に、「どんな意見もオープンに伝えて欲しい」と腕を組んで上から見下ろすような姿勢で言ったら、多くの部下が自分の意見を伝えるのをためらうでしょう。言っていることと、非言語的なメッセージがちぐはぐだからです。

コミュニケーションの混乱が起こるときはこんなときです。つまり一度に矛盾するメッセージが送られるときです。受け手はどちらを信じていいか分からなくなります。先の上司の例では、部下は「オープンに何でも言うべきか」「遠慮すべきか」で迷うでしょう。またあなたの恋人が「愛している」と言いながら、いつもあなたの話をうわの空で聞いていたら、「彼は私を愛しているのか、愛していないのか」不安になるのではないでしょうか?でも問題は、上司は腕を組んでいることに、恋人は話をうわの空で聞いていることに自覚がないのです。つまり本人は矛盾したメッセージを送っているとは思っていないですし、当然悪気もないのです。ここでコミュニケーション上の誤解や混乱が起こるのです。例えばあなたが恋人に、「私のことなんてどうでもいいのね」と言ったら、彼は「そんなことないよ。」とすぐに否定するでしょう。でもあなたはその言葉に納得ができません。それで疑われた彼も腹を立ててしまう。誰でもこんなけんかをしたことがあるのではないでしょうか?

今、誰かと葛藤がある人は、まずは自分が矛盾したメッセージを送っていないかを考えてみましょう。また相手から矛盾するメッセージを受け取っていないかも考えてみてください。その人との関係のヒントが見つかるかもしれません。なお思い当たることがあっても、ご自分や相手を責めないようにしてくださいね。矛盾したメッセージを送るのはとても自然なことですから。これからコミュニケーションの混乱をほどく、より具体的なスキルをご紹介していきたいと思います。

*この記事はポートランドの日本語紙「夕焼け新聞」に掲載されたものに加筆したものです。