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心を開く質問

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私は音楽が好きなので新しい楽器を見ると試してみたくなります。 数年前に沖縄に遊びに行ったときに三線を弾いてみたくなり体験レッスンを受けました。 かなりお弟子さんもたくさんいる先生のようですが、 とても気さくな方でレッスンの後にさんぴん茶を出してくれて、 しばらくおしゃべりをしていました。 私がバイオリンを弾くという話をすると、先生は興味津々でバイオリンについていくつもの質問をしました。 その一つが次の質問でした。 「バイオリンを弾くときに歌は歌うの?」 そんな質問を受けたこともないし、そういう発想もなかったので私はびっくりして笑いそうになりましたが、 失礼がないように「顎で楽器を支えないといけないので歌は歌いません」と冷静に答えました。 すると先生はポツリと「口があるのにもったいないね」とおっしゃったのです。 「ああ、三線を弾くときはまず歌ありきなのだな」ということがダイレクトに伝わってきて 深く感動しました。 クラシック音楽の知識がある程度ある人なら、こんなことを聞くなんて恥ずかしいと思う人もいるかもしれません。 でも先生が音楽への情熱から知りたいことを聞いてくれたおかげで、 三線の世界が私に伝わってきたのです。 私たちは恥をかくことを恐れて、自分があまり知らないことについて自由に質問できなくなることがあります。 どういう質問をすれば相手に賢く思われるかとか、 馬鹿な奴と思われないかなどと相手に注意が向きすぎて、 会話の中に自分がいなくなって、結果的に表面的な話に終始してしまいがちです。 でもこの先生との対話から学んだことは、 自分の本当に知りたいことを率直に聞くことは自分の心を相手に開示することであり、 そのことで相手も心を開くことができて、 深く心を通わせることもできるのだとということです。 どんな相手に対してもこの先生のように自分の軸を忘れずに、素直に心を開いていけるようになりたいです。

身体症状からのメッセージ

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今年はアウトプットを意識しようとこのブログも再開し、 週に最低2つの記事を書くことを目標に調子良くスタートを切ったものの、 なんと2週間目で挫折してしまいました。 というのも年明けすぐにひどい気管支炎にかかってしまい、 咳がひどくてブログを書く余裕がなくなってしまったからです。 10 日ほどで気管支炎からは回復したのですが、 咳のしすぎで体に負担がかかったのか腰痛が出てしまいました。 この腰痛が曲者で安静にしているとむしろ痛みが出てくるのです。 そのため立ったり、座ったり、歩いたり、うつ伏せになったりと 常に姿勢や動きを変えなければなりませんでした。 クライエントさんに会っている時はときどき痛み止めを飲みながらやり過ごしましたが、 文章を書くときはじっとしている時間がないとうまく集中力が続きませんでした。 でも元々の気質がカウチポテト(じっと動かないタイプ)の私が 動き続けているというのは新鮮な体験でした。 座ってぼーっとインターネットサーフィンをしたりできないので いろんなことに自覚的に取り組めましたし、 何をしている時も気をつけて動かないと痛みが出てくるので体への意識が高まりました。 お陰で普段どれだけ自動運転的に無自覚に色々なことをしていたか気づくことができました。 もう一つ大事な気づきは、このように動きや姿勢を変え続けるということは 今年の私の課題にもつながるかもしれないということです。 コロナ禍になってアメリカではカウンセリングへの需要が高まり、 少なくとも私がラインセンスを持っているオレゴン州では多くのカウンセラーが 予約がいっぱいで新しいクライエントさんを引き受ける余裕がなくなりました。 私も予約が埋まっていたのですが、大変そうな方の話を伺うとつい引き受けてしまい、 この2年、普段のキャパの 120% で稼働していました。 そうすると学んだことを消化し内省して、 それを文章や教えるという形で伝えていく時間がほとんどなくなってしまいました。 これはカウンセリングと同じくらい私にとって意義のある時間なのです。 また趣味の音楽や運動に取れる時間もずいぶん少なくなってしまいました。 ある意味、カウンセリングという一つの動きばかりやっていた2年だったのですね。 こうやって色々、動かないと体が痛くなるという経験か