夢とは(1)


夢というのは不思議なものですね。日常の論理は通用せず、小学生の時の友達と現在の上司が一緒に出てきたり、今電車の中にいたと思ったら次の瞬間には飛行機で飛んでいたりします。

夢をどう理解するかは人それぞれですが、私は河合隼雄先生が書かれているように意識と無意識が出会うところと考えます。

無意識を少しでも学んだ人ならば、意識が氷山の一角で、無意識が水面下の氷山として喩えた図を見たことがあると思います。この図で表されているように、無意識に比べると意識は非力なものです。でも言葉を変えれば無意識の中には私たちのまだ知らないスーパーパワーが隠れているとも言えるのです。


例えば私は最近、白人の初老の大学教授に楯突くという夢を見ました。私は普段は礼儀正しい方なので目上の人に楯突くということは私らしくないあり方です。これからも日常生活で目上の人に反発するということはあまりないと思います。でもせっかく無意識が送ってくれたメッセージなのでその声を聞いてみようと、権威に自分の意見を言うとはどういうことかと、しばらくあれこれと考えてみました。


そこで気づいたことは、私は自分には権威がないと思い十分、自分の考えを表現してこなかったということです。だから無意識が自分の声を上げていいのだよというメッセージをその夢を通じて送ってくれたのだと思います。そしてその夢がきっかけとなってこうして長い間放っておいたブログを再開しました。


新しい年がもうすぐやってきますが、年の初めに初夢をどう理解するかの記事をまた書きたいと思います。お楽しみに。



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