アロハスピリット



ずっと放っておいたブログですがこれからまた少しずつ更新していきたいと思います。


今、バケーションでハワイ島に来ています。昨日のクリスマスには夫の甥っ子家族と過ごしました。20年以上前に出会った時は恥ずかしがりの少年だった甥っ子も今は30過ぎのお父さんとなり、その成長ぶりが眩しかったです。


彼はハワイ島で生まれ育ち、オアフ島のハワイ大を出た後、しばらくカリフォルニアで仕事をしていました。その時の話をしてくれたのですが、ハワイはみんなが与える精神に満ちているからそのままカリフォルニアでもみんなに親切にしていたら、下心があるのではと警戒されたそうです。


最近読んだアダム・グラントの「Give & Take: 与える人こそ成功する時代」によると、私たちはギバー(与える人)、テイカー(受け取る人)、マッチャー(バランスをとる人)に分けられるといいます。ギバーは受け取るより与えようとする人、テイカーは与えるよりも多く受け取ろうとする人、マッチャーは受け取ることと与えることのバランスを取ろうとする人だといいます。そして大抵の人はこのタイプだそうです。


グラントによればギバーの中にはお人好しで騙されやすい人もいるが、与えることで新たな人間関係を作り出したりチームにシナジーをもたらし、本人だけでなくチームや会社を成功に導く人も多いそうです。ギバーはまた、与えることが前提としてあるので自分が助けを求めることに躊躇が少ないそうです。



ハワイは人に親切にすること、ギブすることが当たり前の文化があることは、ハワイを訪れた人は体験として知っていると思います。そこで育った甥が親切にした相手はきっとマッチャーだったのでしょう。マッチャーはギブ&テイクを前提にしているので、親切にされたら後で借りを返さないといけないと感じて居心地が悪かったのだと思います。個人主義的なカリフォルニアらしい話だなと思うと同時に、私も基本はマッチャーだと思うので他人事でないなと思いました。


ハワイ滞在中、少しでもアロハのスピリットを学びたいものです。

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